カテゴリー: 1889 内田百閒
「旅順入城式」(内田百閒)
その恐怖の正体は一体何なのか? 「旅順入城式」(内田百閒)(「冥途・旅順入城式」)岩波文庫 大学の講堂に活動写真を見に行った「私」。「旅順開城」が始まると、「私」はなぜか哀しい気持ちになる。遠い山の背から、不意に恐ろしい...
1 日本文学/1862 森鷗外/1875 長谷川如是閑/1884 宮地嘉六/1886 谷崎潤一郎/1887 荒畑寒村/1889 内田百閒/1891 宇野浩二/1892 佐藤春夫/1892 芥川龍之介/1894 江戸川乱歩/1900 稲垣足穂/2 アンソロジー/22 日本文学100年の名作
「日本文学100年の名作第1巻 夢見る部屋」
大正期にこのような魅力的な文学が生まれていた 「日本文学100年の名作第1巻 夢見る部屋」新潮文庫 「父親」(荒畑寒村)息子・孝次から移転の知らせを受け取った父親は、久しぶりに会おうと汽車に乗る。まだ若かった頃、...
「冥途」(内田百閒)
似たような夢を見ている百閒と私の違い 「冥途」(内田百閒)(「冥途・旅順入城式」)岩波文庫 「私」は一膳飯屋の席に腰を掛け、何も食ってはいなかった。ただ何となく人の懐かしさが身に沁むような心持ちでいた。「私」の隣席に座っ...
「件」(内田百閒)
恐怖ではなく滑稽な感覚を覚えてしまいます 「件」(内田百閒)(「日本文学100年の名作第1巻」) 新潮文庫 「件」(内田百閒)(「冥途・旅順入場式」) 岩波文庫 見果てもない広い原の真中に立っている「私」。広野の中で、ど...
「影法師」(内田百閒)
日常見慣れているものが歪な形をなして迫ってくる 「影法師」(内田百閒) (「日本児童文学名作集(下)」) 岩波文庫 ある家に住み着いた鼠たちが、 巨大な猫の影法師を見て肝を潰す。 猫の大入道だ! ただ事でないぞ! 大猫...
「とおぼえ」(内田百閒)
よくわからない状況が不安を呼び起こす 「とおぼえ」(内田百閒) (「百年文庫030 影」)ポプラ社 秋の宵、帰り道に 「私」がふと立ち寄った氷屋。 ラムネを注文したが、 主人の様子が何やらおかしい。 後ろに人魂が見えると...